葬儀の知識

お盆中にお葬式をしても問題ない?日程と親族対応の考え方

2026/7/9作成

2026/7/9更新

もしもご家族がお盆期間中にお亡くなりになられたら、哀しみの中で「お盆の時期に葬儀はできるのだろうか」と戸惑われる方も多いと思います。 お盆は先祖の霊をお迎えする時期であることから、 「お盆に葬儀をしてもよいの?」 「何か特別な配慮は必要?」 と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、結論からお伝えすると、お盆中に葬儀を行うことはまったく問題ありません。 ただし、この時期ならではの注意点はあります。 今回は、お盆と葬儀の関係を整理しながら、「日程の組み方に関する注意点」や「親族への対応のポイント」をご説明します。

目 次

お盆に葬儀はできる?お盆の宗教的な意味

「お盆中にお葬式をしてはいけない」という決まりは、仏教の教えの中には存在しません。

もしも「お盆と葬儀が重なるのは縁起が悪い」という声を耳にしたのだとしたら、それは仏教の教えではなく、いわゆる伝承のようなものです。

そもそもお盆とは、日本古来の「祖霊信仰(先祖を神として敬う信仰)」と、仏教行事の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が結びついてできた日本独自の慣習です。あくまでも先祖の霊をお迎えし、供養する期間であり、葬儀を禁じる宗教的な根拠はどこにもありません

そもそも時期によって葬儀の意義や価値が変わることはないため、お盆であっても普段と同じように葬儀を行うことができます。

お盆に葬儀を行う際の注意点

お盆期間中でも、通常通り葬儀を行うことができますが、この時期特有の事情から、次の3点については、事前に知っておくと安心です。

 

僧侶の都合と火葬場の休場日に注意

お盆は、家族や親族が一堂に会しやすい時期です。お盆の時期に合わせて法要を行うというご家庭も多いでしょう。そのため、お盆期間中はお寺の繁忙期にあたります

葬儀日程は、「ご家族の予定」と「僧侶の予定」、「火葬場の空き状況」を照らし合わせて決めることになりますが、お盆期間中は僧侶の都合がつかず、スケジュールが延びてしまう可能性があることを念頭に置いておきましょう。

また、火葬場によっては、友引を休場日としている施設もあります。そのため、休場日の翌日は予約が集中して取りづらくなることがあります

このように、ご家族の都合に関わらず、僧侶の都合と火葬場の予約状況次第で、葬儀日程が数日後にずれ込む可能性があるため注意が必要です。

早めに葬儀社に連絡し、火葬場の空き状況を確認してもらうことが、日程調整をスムーズに進めるコツです。

 

【お盆期間の地域差について】
お盆の時期は地域によって異なります。東京など一部の地域では7月13日〜16日を「7月盆」として行う慣習があり、多くの地域では8月13日〜16日が「8月盆」として一般的です。

ご自身の地域がどちらにあたるかによって、お寺や火葬場の混雑状況も異なります。

安置期間が伸びることによる追加費用に注意

上記のような理由から、火葬までの日程がずれ込むと、その分、ご遺体の安置期間も長くなります。安置が長引くとドライアイスの追加など、費用が発生する場合があるため注意が必要です。

安置場所については、大きくわけて「自宅安置」と「施設安置」の2つがあります。

自宅安置は、住み慣れた我が家でご家族に囲まれながら過ごせるという点で、故人にとっても遺族にとっても安心感があります。また、ご自宅なので施設利用料も必要ありません。

施設安置は、葬儀社等が運営する安置施設を利用する方法です。こちらは施設利用料がかかりますが、プロによる管理の元、行き届いた環境で安置できるため、長期間の安置も安心です。

安置場所や費用については、葬儀社に相談しながら早めに検討しておきましょう。

【安置期間が延びた場合に発生する可能性のある費用】

・ドライアイス代の追加費用
安置施設中のご遺体の状態を良好に保つためにドライアイスを使用します。ドライアイス代は、数日分であれば葬儀社のセットプランに含まれていることが多いですが、それを過ぎると追加で費用が加算されることが多いです。

ドライアイス代の相場(1日あたり):5,000円〜15,000円程度

・施設利用料の追加費用
葬儀社の安置施設等を利用する場合は、日数分の施設利用料がかかります。数日分は葬儀社のセットプランに含まれていることも多いですが、日数を超えた分は追加で請求されます。

施設利用料の相場(1日あたり):5,000円〜3万円程度

・エンバーミング代
1週間以上の安置が必要になる場合には、エンバーミング(ご遺体保全処置)が選択肢となることもあります。特殊な薬剤を体内に注入することで、ドライアイスに頼らず、長期間ご遺体を衛生的に保つことができる方法です。

エンバーミングの相場(1回あたり):15万円〜25万円程度

親族が参列できない場合がある

日本では、お盆シーズンに休業する会社が多いため、お盆時期には長期間の旅行を計画している人も多いです。

お盆期間中に葬儀となった場合、「遠方に旅行に出かけていた親族が、訃報を受けてもすぐに駆けつけられない」という状況も考えられます。

また、「帰省ラッシュで新幹線や飛行機のチケットが取れない」「旅行中で移動に時間がかかる」といったケースも珍しくありません。

親族全員がそろった形での葬儀が難しくなる可能性があることは、あらかじめ心づもりしておきましょう。

お盆中の親族対応の考え方

お盆期間中は、「親族が旅行で連絡がつきにくい」「連絡がついてもすぐには戻ってこられない」といったケースがよくあります。

そのため、以下のポイントを押さえて、失礼のないよう対応しましょう。

訃報連絡は迅速に、複数の手段で

訃報は電話で直接伝えるのが基本です。ただし、お盆期間中は旅行中や移動中で電話に出られないケースも多いため、電話がつながらない場合は、LINEやメールを補助的に活用し、確実に連絡が届くよう心がけましょう

参列できない親族への配慮

お盆期間中は、旅行や帰省などで参列できない親族が出ることもあります。その場合は、後日法要の機会があることを伝えるとよいでしょう。

大切なのは故人を見送る気持ち

人の死は、時期を選ばず訪れます。そのため、葬儀を行ってはいけない時期というものはありません。もちろん、お盆中に葬儀を行うこともまったく問題はありません。ただし、火葬場の混雑や安置期間の長期化など、お盆ならではの注意点はあります。

早めに葬儀社へ相談することで、こうした課題のほとんどはスムーズに解決できます。

メモリアルホール菩提樹では、お盆期間中も24時間365日ご相談を承っております。無料相談も承っておりますので、「何から始めればいいかわからない」という状況でも、お気軽にお電話ください。経験豊富なスタッフが一つひとつ丁寧にご案内いたします。

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